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うちゅうじゅんこうしん

地球で生きづらい27歳うちゅう女子の交信ツール

思いでのデザートその2

思い出のデザートその2
食べ物で思い出すのは祖母ばかりだ
それだけ一緒にいたし中身があって
楽しかったんだと思う

今日はスイカである
スイカは昔はそんなに好きではなかった
トイレによく行くし
食べにくいし
当たり前のように食べられたから

なにより祖母が畑で作っていたから
けっこう大きく育って
たまにカラスにねらわれたり
ネットをはったりして
大事に作っていた

今は買わないと食べることができない
もう戻れないあの日々が
どんなに大切で有り難かったのか
今はときどき思い出して胸が痛くなるのだ


一緒に暮らさなくなってからも
祖母が認知症になってからも
スイカは思い出となった

祖母が入院していた時にスイカが出たのだ
デザートのスイカ
少しだけくれた
少しだけもらった
祖母は白いとこまで食べた
そんなにおいしいなら
好きなら
私にくれなくてもいいのに
認知症でも
私に優先してくれるところは
変わらなかった
嬉しい

私も祖母の血を受け継いでいる
自分の好きなものを人にもあげること
なかなかできない
ゆずれない
でも特別な人だからこそ
ゆずりたくなる
優しさと特別さで
好きなものをゆずるのだ


今は一人で回転寿司にきて
スイカを食べた
祖母のことを思い出しながら
小さい一切れを
わけあったあのスイカより
おいしいものはないと思うのだった


スイカ割りしたい
もっともっとスイカで思い出作りたいね


今はなにもしてないけれど
これはこれでよしとして
ゆとり世代がゆとりを楽しむのだ


たまには祖母のところへ行こうかと思う
スイカであった


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うちゅうじゅん